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video (後編)

閲覧厳重注意。
赤橙緑水×青。
R18。

これにて、おしまい。




***


「当麻っ 当麻ぁ……っ」
ソファに背中で座る伸の上に当麻が乗りかかり、二人の陰茎を伸がまとめて両手で擦り合わせている。
うわ言のように当麻の名を呟きながら。
どちらのものかはとうに分からなくなった粘液で、そこはぬちゃぬちゃと卑猥な音を立てる。
そこに更に覆い被さるように、当麻の尻を秀が貫いて、激しい出し入れが止まらない。
肉のぶつかる音に合わせた、秀の荒い息。
そして。
「は、あんっ、ああっ、あっ」
当麻の口からもとめどなく、喘ぎが漏れる。
「凄、い……っ。秀。迦雄須なんか、目じゃ、ないっ」
「ホントか♡」
当麻の言葉に煽られて、秀の打ちつけが一層勢いを増す。
「………せ、いじっ」
そうしながら当麻は、溺れる息の間で何とか征士の名を絞り出した。
仁王立ちで腕を組み、後ろから様子を眺めていた征士は、ソファ越しに当麻の前へと進んだ。
ここにもう一人加わるとしたら、ポジションはここであろうと、既にビデオが示している。
逞しい征士の屹立の先端は、期待に膨らんで完全に天井を指していた。
「凄い、な……征士っ、の」
「智将殿のお褒めに与かり、光栄だ」
堂々とそこに立つ征士のものを、当麻は右手で掴んでむしゃぶりついた。
先端を口に含んだだけで、秀の激しい動きに合わせてジュプジュプと卑猥な音を立て、当麻は唇で征士のそれを扱きあげることになる。
「ん、んんっ、んぶっ 」
先からくびれまでで口の中がいっぱいかと思うのに、更なる快楽を求めて征士は両手を当麻の頭に添えて、怒張を奥へと突き入れる。
「うぐっ、おっ」
当麻は苦しそうに鼻で空気を求める。
その白く通った鼻梁が蠢く様がまた扇情的で、征士はより深いところまで、当麻のあたたかな口内を味わおうとする。
喉の入口まで征士のものを迎え入れ、涙のいっぱい溜まった瞳が、傍らで見ている遼を捉えた。
遼は迷わず当麻の傍らに歩み寄ると、差し出された当麻の左手の指先を、自らの陰茎に絡めた。
(それでいい)
当麻の濡れた眼差しは遼にそう言って、左手は遼の滾りを握り込み、その先端を自分の乳首へと導いた。
ぷっくりと勃ち上がったそこに、遼の先端が触れる。
「……っ!!」
当麻の身体がビクンと波打つ。
秀と征士の刻むリズムに淫靡なノイズが入ると、五人の熱が同時に一度ずつ上がる。
ハァハァと吐かれる息はもう、どれが誰のものだか分からない。
当麻を挟んでお互いの欲を感じながら、四人ともがこの狂った状況に酔いしれていた。
「当麻、オレこれ、どこに出したらいいんだ?」
秀の切羽詰まった声。
「……そのまま中でっ」
そう伝えるために、当麻が征士から口を離した途端。
「うっ」「あぁっ」
征士のものがビクンと弾け、当麻の眉間から鼻にかけて、ねっとりと白濁が滴った。
秀も連られて当麻の一番深いところにドクドクと放つ。
「うあああっ、熱い……!」
本能で、秀は射精が収まらない先端をぐりぐりと当麻の奥に擦り付ける。
「はぁっ、あ、すごっ、秀……っ」
征士が放ったものにまみれた恍惚とした顔で、当麻が秀の名を呼ぶことに、征士は何故か苛立ちを感じた。
「秀、替われ」
征士の迫力に驚いた秀が、当麻からずるりと離れる。
「……っ」
絶頂の余韻から冷めやらぬ当麻は、ビクビクと身体を震わせた後、そのままくったりと伸の上にしなだれ落ちた。
ビデオでは、四人の男に弄ばれていた女から三人が離れ、深い深いフェラチオをさせていた男が、女の後ろへと回り込んだ。
同じように征士は当麻の後ろへと回り込み、大太刀を振るう逞しいその手で当麻の腰を持ち上げたかと思うと、濡れそぼり、緩んだそこにずぶりと己自身を突き立てた。
「ぅあああああっ」
悲鳴のような当麻の声が止む前に、征士は自分の腰の動きに合わせ、両手でがっちりと掴んだ当麻の腰も前後に揺すりだす。
「おっ……おっ……ん、あっ、はぁっ、うぁ、お、お、あ、ああっ」
当麻の口からは人語が消えた。
狂った獣の呻き声と、体液で濡れた肌と肌、肉と肉とがぶつかる音がシンクロする。
征士の呼吸と、ビデオの中の男優たちの息遣いが混じり合い、上擦った当麻の喘ぎと女優の嬌声とが合わさって混沌となる。
三人は暫し、征士と当麻を呆然と眺めていた。
征士が当麻の腰に自分の腰をグリグリと押し付けながら、たっぷりと精を流し込むと、長い目交いがようやく終わる。
次は遼、そしてまた秀が、まるで何かに取り憑かれたように上から下から当麻と番う。
滴り落ちる体液とともに秀の物が引き抜かれると、当麻 は伸を呼んだ。
「僕は……」
向かいのソファに沈み込んで、一部始終を見ていた伸が束の間、躊躇する。
「まさかこの期に及んで、初めてがこれでいいのかなんて、考えてるのか?」
当麻が嗤う。
「男のケツだぞ。ノーカウントだろう?」
ビデオではまた男四人が群がり、女の身体を貪っている。
(このビデオは一体、何分あるんだろう……)
そんなことを考えながら、伸は立ち上がり、誘う当麻に覆いかぶさった。
***
「痛た……」
伸が目を覚ますと、自分がすっかりリビングの床で寝てしまっていたことに気づく。
身体が強ばっているし、昨夜の酒のせいで頭も痛い。
「昨日は……」
起き上がりながらそう呟きかけて、伸ははたと胸に手を当て、慌てて自らの身体の前後を確認した。
昨夜は宴会のまま風呂にも入らず、服も昨日のままだ。
リビングを見渡すと、当麻と征士はそれぞれ反対側のソファの上で、秀はなぜかテーブルの下、遼はと探すとソファの裏の床の上で、それぞれ昨日の服のまま、眠り込んでいた。
テーブルの上には空いたビールやチューハイの缶や、広げた菓子の袋が、昨夜の酒盛りのままに放置されている。
部屋の中がまだ、酒とジャンクフードの臭いで満たされている。
腑に落ちない気持ちのまま、伸はリビングの大きな窓のカーテンを開け、窓を開く。
伸が振り返ると、ソファに仰向けに眠っていた征士が目を開いた。
征士はしばらくそのまま天井を見つめていたが、突然顔色を変えて飛び起き、自分の身体のあちこちに両手で触れながら、辺りを見回している。
「夢、か……?」
眠る当麻の方を見ながら、征士は小さく呟いた。
「何の夢を見たんだい?」
伸が声をかけると、征士は伸の顔を見ながら、珍しく口ごもった。
散らかり放題のテーブルの隅に、昨日秀が持ってきたビデオが白いケースに入れられて、妙にきちんと、そこにあった。
その上には、大きな筒型のワセリンの容器が、なぜか口を開いていた。
おわり


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