忍者ブログ

【132】お互いの粘膜同士が接触しないと出られない部屋

『お互いの粘膜同士が接触しないと出られない部屋』に閉じ込められて片方が(粘膜……あ、キスか)と考え、もう片方が(あ!これ!俗でいうセックスしないと出れない部屋だ!!)と考えたためアンジャッシュ現象が起こる回
#宵小噺

このネタお借りしてやらせていただきますー。
征当です。





「これは……一体どうしたと言うのだ」

「『お互いの粘膜同士が接触しないと出られない部屋』、だそうだぞ?」

「粘膜の接触……」

「粘膜の接触。さ、チャチャッと済ますぞ」

「出られないのは困るが、ここでか……」

「どういう訳かは分からんが、やむを得ん。大丈夫だろ? 人前でしたことが、ないわけでもないしな」

「人前で!? したことがあるのか??」

「あるだろうが。飲み会とかで」

「何処の!誰と!そのような!」

「お前以外の誰と……」

「許さんぞ当麻ァ!」

「とにかく、な? しないと出られないんだから。ほら、やるぞ」

「致し方ないな。では……」

「何でしゃがむんだよ!」

「?? 立ったままするのか?」

「いいだろうが。立ったままで」

「確かにここではな……。では、向こうを向け」

「は?」

「だから、向こうを向け」

「向こうを向いたらできないだろう」

「向かい合ってするつもりか?」

「後ろ向いてやるつもりなのか?」

「そこまで言うなら、まぁ、向き合ってやってもいいが……」

「いやむしろ、向き合わなきゃできないだろ」

「立って向かい合ってはしにくいな……早く出たいのだが」

「俺だって早く出たいわ」

「まったく、しかもこんなに明るいところで……」

「いつもそんなこと気にしないだろ。ほら、目を閉じろよ」

「目を閉じていては、よくわからないが」

「わからなくていいよ。目ぇつぶ……ておいっ。服をめくるな」

「脱がないのか」

「脱ぐか!」

「着たままか……わかった」

「言わなくてもわかれよ。ほら目を……って、だから何で!ズボンを脱がそうとするっ」

「さすがにズボンは」

「目を閉じろ!黙って!そのまま!目をつぶっていろ!!」

「お前が全てしてくれるのだな」

「してくれるとかないから。別に」

「積極的か」

「大袈裟だな」

「ちょっと緊張するな」

「するか?」

「いやしかし」

「何だよ」

「私も何かしないと」

「いいよ!」

「共同作業だろう。このようなことはいつも」

「お前こそ大袈裟だな!共同作業ってなぁ、こんなこと、お前が寝ている間にだって……」

「寝ている間にだと!?」

「言わせるなよ。恥ずかしいな」

「寝ている間に……できるのか」

「できるだろう」

「すごいな」

「そうか?」

「私はできるが」

「俺だってできるわ」

「そうなのか……。私は起きないのか」

「起きるほどしっかりやらないからな」

「軽くやるのか……」

「軽くって……まぁな」

「私は途中で起こしてしまうことがほとんどだが」

「激しすぎるんだよ、だいたい。お前は……」

「すまん」

「でもそんなことがあったかな」

「気づいていないのか」

「知らんわ」

「しかし、私も気づかないとは不覚」

「いいんだよ、そんなの」

「今度から声をかけて欲しい」

「いやだ。ほら、さっさと出ようぜ?」

「わかった。私は立って目を閉じていればいいのだな」

「そうだよ」

「当麻」

「なんだよ」

「やはり脱がないと落ち着かないのだが」

「なんでだよ!!!!!」




おわり

拍手

PR

calendar

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

ring & search





****** ****

このサイトへのリンクについて

profile

HN:
kco
HP:
性別:
女性
自己紹介:

QRcode

search in this blog

***