たいいくのひ
since November 22th 2012
video (前編)
閲覧厳重注意!
ダメだと思った時点ですぐに回れ右。
仁義礼信×智、というキワモノです。
前編はまだ行為はありませんが、後編はR18になります。
後編……書けるといいな…………いや書く………!
*****
ごぴ1
ナスティが、両親のいるフランスに十日間の予定で里帰り。
柳生邸に暮らし、同じ学校に通う高校生五人は、揃って空港まで彼女を見送りに行った。
その帰り。
駅前のスーパーで、ビールやチューハイ、ツマミの類をしこたま買い込んで、邸に戻る。
保護者は不在。
学校は、明日も休み。
当然、夜は酒盛りだ。
「こんなモンもあるんだぜ~」
秀がニヤニヤしながら部屋から持ってきたのは、いわゆる無修正のアダルトビデオ。
こんなにいいタイミングで偶然、クラスの悪友から回ってきたのだという。
いつもなら、そんなものをと伸が窘めるところだが、滅多に口にしないアルコールが少し進みすぎたのか、自称「トルーパーの良心」は賛成も反対もせずに澄ましている。
「俺、こういうの、ビデオで見るのは初めてだ」
遼は、レモンハイを二本開けた赤い顔を、さらに赤くしている。
「ワクワク」と額に書いてあるのが見えるようだ。
「ビデオが初めてならば、何なら見たことがあるのだ」
そう遼に問う征士は酒には強いのか顔色を変えないが、どちらかと言えば堅物の類な征士が、こんなことを尋ねるのだから、やはり相当酔ってはいるらしい。
「そりゃ雑誌だよなぁ!エロ雑誌!」
秀が遼の肩をがっしりと抱くと、
「たまに、道端に捨ててあるんだよねぇ」
僕は拾わないけどと添えつつも、伸も同調する。
お楽しみのビデオの内容は、男性四名が女性一人と絡む、かなりハードなものだった。
初めて見るAVにしては刺激が強かったのか、皆は次第に言葉をなくし、画面に見入る。
ベッドに仰向けになった男性の上に女性が跨って繋がり、その後ろからもう一人にアナルを貫かれ、揺すぶられる。
そのうち、違う一人が女性の面前に出てきて、赤黒い性器を咥えさせる。
残る一人は傍らで女性の手を取ると、勃起した自らのものを握らせたり、揺れる乳房に擦りつけたりした。
喉の奥まで犯されながら、女性の表情は恍惚としている。
「お尻で、やれるんだ……」
遼が真ん丸な目をテレビ画面に釘付けにして呟いた、その時。
「何を言っている、今更。そんなことは珍しくもなんともないだろう」
当麻がシラっと言った。
他の四人の視線が、一気に当麻に集まる。
「な、なんだよ」
酒で周りが赤くなった垂れた目で、当麻は四人を見渡して眉をしかめた。
「お前達だって、今まで散々やってたんだろう? ……迦雄須と」
「迦雄須ぅ???」
当麻以外の全員が悲鳴のようにその名を発し、そして、絶句した。
「なんてこった、俺だけだったのか!」
当麻が迦雄須に出会い、天空の鎧を見つけ出して「天空のトウマ」となり、新宿で仲間達と合流、戦いのさなかに迦雄須が消滅するまで。
人の目がないところで、隙さえあればというくらい、迦雄須は当麻と身体を重ねていたのだという。
口にしないだけで他の仲間たちも皆、多かれ少なかれ同じ目に遭っていると思い込んでいた当麻は、そうではなかったことを知って心底驚いた顔をしていた。
当麻の話は本当らしい。
聞いた四人は、ただただ呆然とするしかなかった。
「当麻……」
伸がそれ以上かける言葉を見つけられずにいる背後から、まだ続くビデオの派手な喘ぎ声が割り込んでくる。
同情ととれる伸の表情が面白くなかったのだろうか。
当麻はその表情を、呆気に取られた顔からいつもの尊大なそれに変えて、苦笑いする。
「そんな風にしんみりするなよ。俺だって最初は驚いたが、別にそんなに嫌でもなかったんだ」
青い瞳の中に、ゆらりと青い炎が上がった。
「同情なんてするなよ? ……そうだな。もし俺が一人でそんな目に遭って気の毒だと思うなら」
言いながら当麻は、ソファにかけている四人の顔を見回した。
「お前らも、俺と同じ穴のムジナになれ」
「同じ穴ぁ!?」
秀が両手で自分の尻を隠して素っ頓狂な声を上げる。
「そうじゃない、秀。俺が相手じゃ、勃たないか?」
当麻は立ち上がり、両手でゆっくりと着ているTシャツをたくしあげていく。
次第に顕になる日に焼けていない素肌は、アルコールで淡い淡い桃色に染まっている。
秀だけでなく、遼も、征士も、伸までも、ゴクリと生唾を飲み込んだ。当麻は頭からシャツを抜くと、
「迦雄須がいなくなってから、ずっと寂しかったんだ。みんなで俺を慰めろよ。あのビデオみたいに」
そう言って、ベルトを外しはじめた。
テレビ画面の中では、女優が次第に、男達の精液にまみれていく。
つづく
ダメだと思った時点ですぐに回れ右。
仁義礼信×智、というキワモノです。
前編はまだ行為はありませんが、後編はR18になります。
後編……書けるといいな…………いや書く………!
*****
ごぴ1
ナスティが、両親のいるフランスに十日間の予定で里帰り。
柳生邸に暮らし、同じ学校に通う高校生五人は、揃って空港まで彼女を見送りに行った。
その帰り。
駅前のスーパーで、ビールやチューハイ、ツマミの類をしこたま買い込んで、邸に戻る。
保護者は不在。
学校は、明日も休み。
当然、夜は酒盛りだ。
「こんなモンもあるんだぜ~」
秀がニヤニヤしながら部屋から持ってきたのは、いわゆる無修正のアダルトビデオ。
こんなにいいタイミングで偶然、クラスの悪友から回ってきたのだという。
いつもなら、そんなものをと伸が窘めるところだが、滅多に口にしないアルコールが少し進みすぎたのか、自称「トルーパーの良心」は賛成も反対もせずに澄ましている。
「俺、こういうの、ビデオで見るのは初めてだ」
遼は、レモンハイを二本開けた赤い顔を、さらに赤くしている。
「ワクワク」と額に書いてあるのが見えるようだ。
「ビデオが初めてならば、何なら見たことがあるのだ」
そう遼に問う征士は酒には強いのか顔色を変えないが、どちらかと言えば堅物の類な征士が、こんなことを尋ねるのだから、やはり相当酔ってはいるらしい。
「そりゃ雑誌だよなぁ!エロ雑誌!」
秀が遼の肩をがっしりと抱くと、
「たまに、道端に捨ててあるんだよねぇ」
僕は拾わないけどと添えつつも、伸も同調する。
お楽しみのビデオの内容は、男性四名が女性一人と絡む、かなりハードなものだった。
初めて見るAVにしては刺激が強かったのか、皆は次第に言葉をなくし、画面に見入る。
ベッドに仰向けになった男性の上に女性が跨って繋がり、その後ろからもう一人にアナルを貫かれ、揺すぶられる。
そのうち、違う一人が女性の面前に出てきて、赤黒い性器を咥えさせる。
残る一人は傍らで女性の手を取ると、勃起した自らのものを握らせたり、揺れる乳房に擦りつけたりした。
喉の奥まで犯されながら、女性の表情は恍惚としている。
「お尻で、やれるんだ……」
遼が真ん丸な目をテレビ画面に釘付けにして呟いた、その時。
「何を言っている、今更。そんなことは珍しくもなんともないだろう」
当麻がシラっと言った。
他の四人の視線が、一気に当麻に集まる。
「な、なんだよ」
酒で周りが赤くなった垂れた目で、当麻は四人を見渡して眉をしかめた。
「お前達だって、今まで散々やってたんだろう? ……迦雄須と」
「迦雄須ぅ???」
当麻以外の全員が悲鳴のようにその名を発し、そして、絶句した。
「なんてこった、俺だけだったのか!」
当麻が迦雄須に出会い、天空の鎧を見つけ出して「天空のトウマ」となり、新宿で仲間達と合流、戦いのさなかに迦雄須が消滅するまで。
人の目がないところで、隙さえあればというくらい、迦雄須は当麻と身体を重ねていたのだという。
口にしないだけで他の仲間たちも皆、多かれ少なかれ同じ目に遭っていると思い込んでいた当麻は、そうではなかったことを知って心底驚いた顔をしていた。
当麻の話は本当らしい。
聞いた四人は、ただただ呆然とするしかなかった。
「当麻……」
伸がそれ以上かける言葉を見つけられずにいる背後から、まだ続くビデオの派手な喘ぎ声が割り込んでくる。
同情ととれる伸の表情が面白くなかったのだろうか。
当麻はその表情を、呆気に取られた顔からいつもの尊大なそれに変えて、苦笑いする。
「そんな風にしんみりするなよ。俺だって最初は驚いたが、別にそんなに嫌でもなかったんだ」
青い瞳の中に、ゆらりと青い炎が上がった。
「同情なんてするなよ? ……そうだな。もし俺が一人でそんな目に遭って気の毒だと思うなら」
言いながら当麻は、ソファにかけている四人の顔を見回した。
「お前らも、俺と同じ穴のムジナになれ」
「同じ穴ぁ!?」
秀が両手で自分の尻を隠して素っ頓狂な声を上げる。
「そうじゃない、秀。俺が相手じゃ、勃たないか?」
当麻は立ち上がり、両手でゆっくりと着ているTシャツをたくしあげていく。
次第に顕になる日に焼けていない素肌は、アルコールで淡い淡い桃色に染まっている。
秀だけでなく、遼も、征士も、伸までも、ゴクリと生唾を飲み込んだ。当麻は頭からシャツを抜くと、
「迦雄須がいなくなってから、ずっと寂しかったんだ。みんなで俺を慰めろよ。あのビデオみたいに」
そう言って、ベルトを外しはじめた。
テレビ画面の中では、女優が次第に、男達の精液にまみれていく。
つづく
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