たいいくのひ
since November 22th 2012
【117】短冊に願いをこめて
診断メーカーの短冊から始まった会話。
緑青。
╭ ┻ ╮
☆ 理 ☆
┃ 想 ┃
◎ の ◎
┃ 恋 ┃
◇ 人 ◇
┃ が ┃
★ 出 ★
彡 来 彡
ま
す 羽
よ 柴
う 当
に 麻
「理想の恋人と、……その、七夕の短冊に書いていたようだが」
「ああ、見たのか」
「当麻の理想の恋人とは、どのような人なのだ?」
「そうだなぁ。まずは美人。スタイルも抜群で、正直まっすぐ。腕っ節も強い」
「腕っ節?」
「そう。で、ちょっとズレてて意外と可愛いところもあるんだ」
「なるほど。まるで、実際にいる人のような口ぶりだな」
「いるよ」
「……そうなのか」
「だが振り向いてもらえそうもないんでな。せめて似たような女が現れてくれないものかと書いてみたわけだ」
「振り向いてもらえないと、決まったものではなかろう」
「決まったものなの。はい、この話はおしまい、おしまい」
「なぜ最初から諦めるのだ」
「食いつくなぁ。何なんだよ。そう言うお前は?征士。理想とかあるのか?」
「え?わ、私の理想の人は……。垂れ目で、額が広くて、私に偉そうにズケズケとものを言うのだ。よく食べるな」
「何だそれ。どこの誰だよ」
「……今は言えん。だが、いずれ気持ちは伝えるつもりだ」
「ふぅん。……ま、俺には関係のないことだ。せいぜい頑張れよ」
「伸、俺、口出してもいいか」
「やめときな」
「ほっといても、そのうちどーにかなるだろ」
「あれでお互い気がつかないんだから。どうかしてるよね」
「俺、やっぱり言ってやった方がいいかな」
「やめとけ、やめとけ」
おわり
緑青。
╭ ┻ ╮
☆ 理 ☆
┃ 想 ┃
◎ の ◎
┃ 恋 ┃
◇ 人 ◇
┃ が ┃
★ 出 ★
彡 来 彡
ま
す 羽
よ 柴
う 当
に 麻
「理想の恋人と、……その、七夕の短冊に書いていたようだが」
「ああ、見たのか」
「当麻の理想の恋人とは、どのような人なのだ?」
「そうだなぁ。まずは美人。スタイルも抜群で、正直まっすぐ。腕っ節も強い」
「腕っ節?」
「そう。で、ちょっとズレてて意外と可愛いところもあるんだ」
「なるほど。まるで、実際にいる人のような口ぶりだな」
「いるよ」
「……そうなのか」
「だが振り向いてもらえそうもないんでな。せめて似たような女が現れてくれないものかと書いてみたわけだ」
「振り向いてもらえないと、決まったものではなかろう」
「決まったものなの。はい、この話はおしまい、おしまい」
「なぜ最初から諦めるのだ」
「食いつくなぁ。何なんだよ。そう言うお前は?征士。理想とかあるのか?」
「え?わ、私の理想の人は……。垂れ目で、額が広くて、私に偉そうにズケズケとものを言うのだ。よく食べるな」
「何だそれ。どこの誰だよ」
「……今は言えん。だが、いずれ気持ちは伝えるつもりだ」
「ふぅん。……ま、俺には関係のないことだ。せいぜい頑張れよ」
「伸、俺、口出してもいいか」
「やめときな」
「ほっといても、そのうちどーにかなるだろ」
「あれでお互い気がつかないんだから。どうかしてるよね」
「俺、やっぱり言ってやった方がいいかな」
「やめとけ、やめとけ」
おわり
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