たいいくのひ
since November 22th 2012
【116】秘密
今日で6月もおわり。
月日の経つのは早いもの。
今日のTwitterより。
「じゃ、そういうことで。集合はここだ」
わかった、と皆それぞれ当麻の立てた作戦の通りに持ち場へと向かう。
私は最も遠くまで行かなくてはならない。
急ごうと踵を返し、アンダーギアにスピードを乗せようとした、その時。
「……どうした?」
振り返り出発しようとしない私に、当麻が尋ねる。
「今、お前が顔を歪めた気がしたのだが……」
「何でもない」
私の言葉にぶっきらぼうに答えた当麻は、台詞とは裏腹にまた眉間に皺を寄せた。
「腹でも痛むのか?」
「腹が痛いのはおさまった。まったく、考えなしに全部ナカに出しやがって」
「……す、すまない」
昨日の晩。
仲間たちの眠る焚き火の周りから二人離れて、誰にも言えないことをした。
(おそらく)二人とも、初めての行為だった。
当麻の中に、ねじ込みたい。
当麻は、誰かに(私に?)ねじ込まれたい。
二人の欲が、うまくまとまったのだ。
当麻は白いジーンズを片脚だけ脱ぐと、葉の枯れ果てた朽ちかけの大樹の幹に手をついて、私を誘った。
「早く、来いよ」
私のものはすでに浅ましくいきり勃っていて、ズボンを下ろすのも苦労がいるくらいだった。
ようやくその先端を、当麻の孔に当てる。
ヒクヒクと、そこから温かいケモノの気配が伝わってくる。
しかし、こんなものが、こんなところに本当に挿入いるのだろうか。
「本当に、いいのか?」
あちらを向いている当麻に尋ねる。
「いいって言ってるだろう。早くやれよ」
苛ついた声が返ってくる。
当麻も少し、息が上がっている。
覗き込めば当麻のものも、固くなって上を向いていた。
興奮しているのだ。
そう思ったら、私のものが、もう我慢できないと武者震いをする。
早く、当麻の中に入りたい。
「では……」
かすれた声が出たが、構わず推し進めた。
メリメリという感触がして、私の先端が当麻の中に押し入っていく。
当麻が小さく悲鳴を上げた。
「ダメかも」
確かにそう、聞こえてもいた。
しかし私としてはもう、進むよりなかったのだ。
「ちょ、待て、ストップ!」
「無理だ」
「うわぁああ!」
当麻の上ずった叫び声とともに、私のものはきっちり奥まで当麻の中に埋まった。
少し引いて、また最奥へとぶち込む。
「う……ああ……!」
当麻が背を仰け反らせ、股間のものがブルンと跳ね上がり、その先から白い粘液がほとばしり出るのが見えた。
そこからはもう、何も考えることなどできなかった。
呻く当麻にひたすら腰を打ち付けた。
そんなに長い時間は持たなかったように思う。
ただただ階段を駆け上がり、その頂上で欲望の全てをぶちまけてしまった。
腹の中にそんなものを流し込めば、腹が痛くなるのに決まっているのだ。
「もう痛くないから」
当麻は苦笑いをして、私を許す。
そんな顔も気に入っていると思う。
私は当麻を好いているのだ。
「でも……配慮が足りなかった。次からは、外に出す」
「次があるのか?」
当麻が驚いた顔をして、それから、
「ま、いいけど。次はちょっと手柔らかに頼む。止まれと言ったら、止まれ」
と言って、また少し眉を寄せた。
「わかった。悪かったな」
そんな余裕は次もなさそうだがと考える。
しかし、今はそう答えておくしかない。
「お前ばっかり悪いわけじゃない。ほら、さっさと持ち場へ行けよ」
智将殿はアンダーギアの白い手をひらひらと降って、私を追い立てた。
「気をつけて」
「互いにな」
声をかけあって、別れる。
どういうつもりで、そんなことを受け入れるのか。
私のことを、当麻はどう思っているのか。
いつか聞いてみよう。
そう区切りをつけて、私はアンダーギアにスピードを乗せた。
おわり
月日の経つのは早いもの。
今日のTwitterより。
「じゃ、そういうことで。集合はここだ」
わかった、と皆それぞれ当麻の立てた作戦の通りに持ち場へと向かう。
私は最も遠くまで行かなくてはならない。
急ごうと踵を返し、アンダーギアにスピードを乗せようとした、その時。
「……どうした?」
振り返り出発しようとしない私に、当麻が尋ねる。
「今、お前が顔を歪めた気がしたのだが……」
「何でもない」
私の言葉にぶっきらぼうに答えた当麻は、台詞とは裏腹にまた眉間に皺を寄せた。
「腹でも痛むのか?」
「腹が痛いのはおさまった。まったく、考えなしに全部ナカに出しやがって」
「……す、すまない」
昨日の晩。
仲間たちの眠る焚き火の周りから二人離れて、誰にも言えないことをした。
(おそらく)二人とも、初めての行為だった。
当麻の中に、ねじ込みたい。
当麻は、誰かに(私に?)ねじ込まれたい。
二人の欲が、うまくまとまったのだ。
当麻は白いジーンズを片脚だけ脱ぐと、葉の枯れ果てた朽ちかけの大樹の幹に手をついて、私を誘った。
「早く、来いよ」
私のものはすでに浅ましくいきり勃っていて、ズボンを下ろすのも苦労がいるくらいだった。
ようやくその先端を、当麻の孔に当てる。
ヒクヒクと、そこから温かいケモノの気配が伝わってくる。
しかし、こんなものが、こんなところに本当に挿入いるのだろうか。
「本当に、いいのか?」
あちらを向いている当麻に尋ねる。
「いいって言ってるだろう。早くやれよ」
苛ついた声が返ってくる。
当麻も少し、息が上がっている。
覗き込めば当麻のものも、固くなって上を向いていた。
興奮しているのだ。
そう思ったら、私のものが、もう我慢できないと武者震いをする。
早く、当麻の中に入りたい。
「では……」
かすれた声が出たが、構わず推し進めた。
メリメリという感触がして、私の先端が当麻の中に押し入っていく。
当麻が小さく悲鳴を上げた。
「ダメかも」
確かにそう、聞こえてもいた。
しかし私としてはもう、進むよりなかったのだ。
「ちょ、待て、ストップ!」
「無理だ」
「うわぁああ!」
当麻の上ずった叫び声とともに、私のものはきっちり奥まで当麻の中に埋まった。
少し引いて、また最奥へとぶち込む。
「う……ああ……!」
当麻が背を仰け反らせ、股間のものがブルンと跳ね上がり、その先から白い粘液がほとばしり出るのが見えた。
そこからはもう、何も考えることなどできなかった。
呻く当麻にひたすら腰を打ち付けた。
そんなに長い時間は持たなかったように思う。
ただただ階段を駆け上がり、その頂上で欲望の全てをぶちまけてしまった。
腹の中にそんなものを流し込めば、腹が痛くなるのに決まっているのだ。
「もう痛くないから」
当麻は苦笑いをして、私を許す。
そんな顔も気に入っていると思う。
私は当麻を好いているのだ。
「でも……配慮が足りなかった。次からは、外に出す」
「次があるのか?」
当麻が驚いた顔をして、それから、
「ま、いいけど。次はちょっと手柔らかに頼む。止まれと言ったら、止まれ」
と言って、また少し眉を寄せた。
「わかった。悪かったな」
そんな余裕は次もなさそうだがと考える。
しかし、今はそう答えておくしかない。
「お前ばっかり悪いわけじゃない。ほら、さっさと持ち場へ行けよ」
智将殿はアンダーギアの白い手をひらひらと降って、私を追い立てた。
「気をつけて」
「互いにな」
声をかけあって、別れる。
どういうつもりで、そんなことを受け入れるのか。
私のことを、当麻はどう思っているのか。
いつか聞いてみよう。
そう区切りをつけて、私はアンダーギアにスピードを乗せた。
おわり
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