たいいくのひ
since November 22th 2012
【046-01】s
【R18】
征当ベースの伸当ってやつ。
好きなんですねー。
伸兄さんが鬼畜風味です。
大丈夫な方だけドウゾ。
もう一度!
征当ベースの伸当ですよ!
お間違えのないよう!
**********
s
僕たちは何をしてるんだろう。
僕たちはどこに行こうとしているんだろう。
ねぇ? 当麻。
「僕のこと征士だと思ってやってるとか、勘弁だよ」
つい口からこぼれる意地悪な言葉。
僕の肩を掴む指先に緊張が走る。
「……そんな、ことっ……思って…な、い」
僕の刻むリズムで当麻のかすれ声の台詞が途切れ途切れになる。
そんな声がもっと聞きたくなる。
そんな表情がもっと見たくなる。
「じゃあ、目を開けて?」
当麻の最奥で動きを止める。
一瞬の間の後に、周りが赤くなるほど固く閉じられた当麻の目がゆっくりと開かれる。
昂ぶって濡れた瞳は目の前30cmから僕をにらむ。
「君は誰とこんなことをしているの?」
もっと見たい。
もっと聞きたい。
皆が出かけて誰もいない、この屋敷で。
風の音と鳥の声しか聞こえない、当麻のベッドの上で。
どんなに大きな物音をたてても、どんなに大きな声で叫んでも、誰にも聞こえることはないだろうこの場所で、僕は密かに囁き、当麻は我慢に我慢を重ねた吐息を漏らす。
「伸…だろ」
当麻はそう言いながら視線を外す。
額に長く伸びた前髪が、汗で張り付いている。荒い息遣いと共に、鎖骨が上下する。
「こっちを見て。当麻」
僕はまるで何でもないことのように指図する。
当麻は言われるままにこちらに視線を戻し、上目遣いに僕を見る。
怒っているような、泣いているような、その眼差し。
こっちなんて見なければいいのに。
「いやだ」と一言、言えばいいのに。
普段は勝手気儘に生活しているクセに、なぜか情事の最中には絶対に逆らわない。
そんな当麻に嗜虐心が刺激される。
そう。
僕と身体を合わせる時、なぜか当麻は完全に僕に服従する。
まるで優位を取られた獣のように。
這いつくばれと言えば背を見せて這いつくばり、舐めろと言えば言った通りにそこを舐め、自分でやって見せろと言えば僕の目の前で恥ずかしげもなく自慰をして、果てて見せる。
何が当麻をそうさせるんだろう。
何にそんなに怯えているんだろう。
「伸……動かないのかよ」
当麻は僕の首にもう一度腕を絡めて、密着することで顔を隠す。
オネガイ、ウゴイテという意味のその声は、十分な湿り気を帯びて微かに震えている。
当麻が想いを寄せているのは、毎晩ベッドを並べて眠る正しく美しいルームメイト。
その想いは僕しか知らない。
僕と当麻だけの、秘密。
二人の部屋で。
きっちりとベッドメーキングされたベッドの隣で。
こんなふうにひっそりと乱れて。
当麻はいったい何を考えているんだろう。
「好きな奴のこと考えながら、好きでもない男に抱かれている気分はどう?」
僕は当麻の一番深くに身体をうずめたまま、彼の切望には応えない。
「考えてないって……言ってる、だろ?」
素っ気ない返事をしながら、当麻は快楽を求めて腰を動かそうとする。
「それに、好きでも……なくもない……。好きでもない奴と、こんなことは……できない」
なくもない。
「疲れた。上になってよ、当麻」
「う……ぁっ」
当麻の中から引き抜くと、その刺激だけで当麻は達して、背を反らせながら自分の腹の上に精を放った。
当麻は汚れた身体を気に留める様子もなく、ベッドに横たわった僕の身体を膝立ちで跨ぐ。
そして僕に手を添えて腰を下ろしていく。
「ん……ぁあ」
「目、閉じないで。こっちを見て」
極力感情を込めないように言ったつもりだけど、できているだろうか。
………。
どんな感情を、僕は隠そうとしているんだろう。
誰に?
当麻に?
自分に?
……わからない。
肌と肌がしっとりと密着する。
当麻は下唇を噛んで、何かに耐えながら、僕を見下ろしている。
青い瞳が僕を見ている。
何を埋めようとしているのか。
どこへたどり着こうとしているのか。
キミは。
僕は。
つづく
**********
つぎ、当麻。
征当ベースの伸当ってやつ。
好きなんですねー。
伸兄さんが鬼畜風味です。
大丈夫な方だけドウゾ。
もう一度!
征当ベースの伸当ですよ!
お間違えのないよう!
**********
s
僕たちは何をしてるんだろう。
僕たちはどこに行こうとしているんだろう。
ねぇ? 当麻。
「僕のこと征士だと思ってやってるとか、勘弁だよ」
つい口からこぼれる意地悪な言葉。
僕の肩を掴む指先に緊張が走る。
「……そんな、ことっ……思って…な、い」
僕の刻むリズムで当麻のかすれ声の台詞が途切れ途切れになる。
そんな声がもっと聞きたくなる。
そんな表情がもっと見たくなる。
「じゃあ、目を開けて?」
当麻の最奥で動きを止める。
一瞬の間の後に、周りが赤くなるほど固く閉じられた当麻の目がゆっくりと開かれる。
昂ぶって濡れた瞳は目の前30cmから僕をにらむ。
「君は誰とこんなことをしているの?」
もっと見たい。
もっと聞きたい。
皆が出かけて誰もいない、この屋敷で。
風の音と鳥の声しか聞こえない、当麻のベッドの上で。
どんなに大きな物音をたてても、どんなに大きな声で叫んでも、誰にも聞こえることはないだろうこの場所で、僕は密かに囁き、当麻は我慢に我慢を重ねた吐息を漏らす。
「伸…だろ」
当麻はそう言いながら視線を外す。
額に長く伸びた前髪が、汗で張り付いている。
「こっちを見て。当麻」
僕はまるで何でもないことのように指図する。
当麻は言われるままにこちらに視線を戻し、上目遣いに僕を見る。
怒っているような、泣いているような、その眼差し。
こっちなんて見なければいいのに。
「いやだ」と一言、言えばいいのに。
普段は勝手気儘に生活しているクセに、なぜか情事の最中には絶対に逆らわない。
そんな当麻に嗜虐心が刺激される。
そう。
僕と身体を合わせる時、なぜか当麻は完全に僕に服従する。
まるで優位を取られた獣のように。
這いつくばれと言えば背を見せて這いつくばり、舐めろと言えば言った通りにそこを舐め、自分でやって見せろと言えば僕の目の前で恥ずかしげもなく自慰をして、果てて見せる。
何が当麻をそうさせるんだろう。
何にそんなに怯えているんだろう。
「伸……動かないのかよ」
当麻は僕の首にもう一度腕を絡めて、密着することで顔を隠す。
オネガイ、ウゴイテという意味のその声は、十分な湿り気を帯びて微かに震えている。
当麻が想いを寄せているのは、毎晩ベッドを並べて眠る正しく美しいルームメイト。
その想いは僕しか知らない。
僕と当麻だけの、秘密。
二人の部屋で。
きっちりとベッドメーキングされたベッドの隣で。
こんなふうにひっそりと乱れて。
当麻はいったい何を考えているんだろう。
「好きな奴のこと考えながら、好きでもない男に抱かれている気分はどう?」
僕は当麻の一番深くに身体をうずめたまま、彼の切望には応えない。
「考えてないって……言ってる、だろ?」
素っ気ない返事をしながら、当麻は快楽を求めて腰を動かそうとする。
「それに、好きでも……なくもない……。好きでもない奴と、こんなことは……できない」
なくもない。
「疲れた。上になってよ、当麻」
「う……ぁっ」
当麻の中から引き抜くと、その刺激だけで当麻は達して、背を反らせながら自分の腹の上に精を放った。
当麻は汚れた身体を気に留める様子もなく、ベッドに横たわった僕の身体を膝立ちで跨ぐ。
そして僕に手を添えて腰を下ろしていく。
「ん……ぁあ」
「目、閉じないで。こっちを見て」
極力感情を込めないように言ったつもりだけど、できているだろうか。
………。
どんな感情を、僕は隠そうとしているんだろう。
誰に?
当麻に?
自分に?
……わからない。
肌と肌がしっとりと密着する。
当麻は下唇を噛んで、何かに耐えながら、僕を見下ろしている。
青い瞳が僕を見ている。
何を埋めようとしているのか。
どこへたどり着こうとしているのか。
キミは。
僕は。
つづく
**********
つぎ、当麻。
PR
index / what's new
(10/10)
(05/16)
(04/24)
(01/14)
(06/26)
(04/30)
(04/17)
(04/16)