たいいくのひ
since November 22th 2012
【017】おあずけ sei*tou
こちらは当麻を寝込ませた緑青バージョンです。
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「当麻…もう寝ているのか?」
「ああ…征士、おかえり…こっち入ってくんな」
「具合が悪いのか?」
「ああ…たぶん、インフルエンザ。会社で流行ってるから」
「熱が高いのか」
「うん…結構ある」
「どうやって帰って来た?」
「どうやってって…電車で、普通に」
「どうして私を呼ばない?」
「いや、だって、仕事でしょ」
「仕事とお前と、どっちが大切だと思っている。馬鹿な遠慮をするな」
「…どーも」
「薬は?」
「ある。もらってきた」
「なら、すぐに楽になるだろう。今の薬はよく効くからな。食べものは何か?」
「買ってきた。…プリンとアイス…」
「まあ…食べたいものを食べるしかないのだろうが…いいのか? それで…」
「うん。大丈夫」
「そうか…他に何かあるか?」
「いるもんは買ってきたからいいんだけど………頭、なでて」
「ん?」
「頭…」
「…….ん」
「…ありがと。じゃ、向こう行ってろ。ベッド占領して悪いけど」
「わかった。一週間お預けだな」
「長いな」
「お互いが待ちわびているなら、それもいい」
「んー」
「何かあったらすぐに呼んでくれよ。お前は変なところで我慢するからな。普段はずいぶん図々しいのに」
「へーい」
「ケータイはここに置いておけ。私も傍に置いて寝る」
「ウチん中にいるのに?」
「そうだ。いつでも大きな声で呼べるとは限らないだろう?」
「ありがとう、おとーさん」
「誰がお父さんだ。こんな面倒見のいい父親などいないぞ。この面倒見の良さはお母さんと呼んでもらってもいいくらいだ」
「おかーさん」
「本当に呼ぶんじゃない」
「早く行かないと…伝染るぞ」
「そうだな、おやすみ。…キス…は、ダメだな」
「…よした方がいいな」
「じゃ、我慢して、お前といいことしてる夢でも見ることにしよう」
「んだよ、それー。フクザツだなぁ」
「そうか?」
「んー。夢、禁止」
「わかった。お前も早く休んで、早く良くなってくれ。夢のお世話にならなくて済むように」
「ん。おやすみー」
「おやすみ」
おわり
**********
あらー、またイチャイチャしてるだけだ。
砂糖ざばー。
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