たいいくのひ
since November 22th 2012
【015】おかたづけ
アホえろい緑青です。
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「当麻、壁をいきなりシャワーで流すんじゃない！」
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「当麻、壁をいきなりシャワーで流すんじゃない！」
「えー、ダメか？」
「まず拭き取った方がいい。チョコクリームなど成分のほとんどが油脂だろう。排水管に残れば悪臭の原因になる」
「ですよねー。…ったくなんでこんなコト始めちゃったんだよ」
「人のせいのように言うな。あのクリームを買ってきたのはお前だろう」
「あれはケーキに塗るために買ってきたの。俺に塗るために買ってきたんじゃないの。あ、お前、自分だけパンツはいてずるいぞ」
「お前もはいた方がいい。いくら浴室暖房が効いているといっても、風邪をひくぞ」
「やだね。まだ全身がベタベタしてるんだぞ。シャワーを浴びてからはきたい」
「舐め足りなかったか？」
「あほ！ もう全身隅々まで舐めていただきました！ 十分です！」
「だろうな」
「変態め」
「楽しかったくせに」
「………しかしこれ、部屋ん中でやらなくて正解だったなぁ。こんなになるとは」
「それはお前がじっとしていないからだ。動くなと、あれほど言ったのに」
「ムリです」
「どうやったら壁にまでこんなにクリームがつくのだ。暴れ過ぎだろう」
「お前のせいだろう。俺だってやめてくれって何回も言ったぞ」
「お前のやめろは、もっとやれ、の意味だと理解している」
「………」
「間違ってないだろう？」
「ノーコメント」
「追究しないでおいてやろう」
「……しかし甘いもの好きじゃないお前が、よくこれだけチョコクリームを消費できたな」
「はじめは甘いだけだったが、途中から結構塩味も効いてきたからな。今流行りの塩入りの菓子みたいなものだ」
「あほか。せっかく俺が、お前のために手作りの真似事をしてやろうと思ったのに」
「また買ってくればいいではないか。バレンタインデーは明日なのだし」
「やだよ。また俺に塗ってお前が全部舐めたら、お前が病気か虫歯になる」
「まあ、二度としないという保証はないな」
「俺の自慢のかっこいい征士がデブになってしまっても困るしな」
「私は食べてもデブにはならん体質だ。心配するな」
「その、もう一度やる気満々なの、やめてください」
「…うん、よし…こんなもんか。いいぞ、流して」
「よおし、それ！」
「あ、馬鹿、私にまでかけるな！」
「自分だけお綺麗に済ませてパンツはきやがった罰だ。くらえ！ 超ー流ー波ぁ！」
「ヒトの必殺技を勝手に使うな！ 伸に怒られるぞ。ああ、すっかり濡れてしまったではないか」
「いーじゃないの。ほら、一緒にシャワー浴びようぜ。征士！」
「まったく…」
「きれいにしたら、ケーキの台、食おうぜ」
「いや、流石に今日はもう勘弁してくれ。胸焼けがする」
おわり
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アホだー。
でもラブラブ。
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